今回の熱帯魚は淡水の熱帯魚に関して書かさせていただきます。
(はじめての金魚の飼育も併せて読んで下さい。)
金魚と熱帯魚の大きな違いは水温管理ですね。
淡水の熱帯魚は魚の種類にもよりますが、大体25〜26℃となります。
この冬場は水温がかなり下がってしまいます。
そうすると、熱帯魚の活動が少なくなり、弱ってしまう原因にもなります。
そこで、必要なものが出てくるんですが、それは、後の準備編で書きますね。
<準備編1>
水槽
ヒーター
砂利
水草
水温計
フィルター(濾過)
蛍光灯(水槽用)
フィッシュネット
基本的には上記の装置や部材が必要ですが、ホームセンターでは、熱帯魚〜点セットというものがありますので、それを買って頂ければ楽だと思います。
こういったセット物にはほとんど必要な物が揃っているので部材に迷う事がありません。最近では、デザイン水槽も増えてきています。
セット物は30cm〜90cm、大きいもので120cmのものもありますが、60cmが一番選択肢の幅が多いです。
ちなみに水槽を置く場所の事を考えなければいけません。
直射日光のあたる場所や当然配線が多い場所など、水が触れて危ない場所は止めたほうがいいです。
直射日光がなぜ悪いかといいますと
一つはまれですけど、水槽が虫眼鏡のレンズのような役割を果たして、火事の原因になる場合。
もう一つは藻が発生しやすくなるからです。こんな感じになる事が多いです。
写真はひどい状態ですが、こういう藻がつきやすくなります。
これは、魚にも水草にもいい環境ではないです。
後考えなければならないのが、水槽に水を入れた時の重さです。
目安として1cm=1kgと覚えて頂ければ、例えば60cm水槽だと60kgになる訳なので、
よく家具の上などに置かれている方がいらっしゃしますが、
それは危険です。
家具が重さに耐えきれない場合がほとんどなので、専用の水槽台に置いてもらう方がいいです。
大きい水槽ほど専用台に載せてもらうのが安全です。
<準備編2>
では、いよいよ水槽をセッテイングするんですが、まずは水で水槽内をよく洗います。
洗剤では絶対洗ってはダメです。
(水槽内に薬剤が付着している場合があるので、洗います。)
セットものには、砂利が付属してませんので、別途購入して下さい。
砂利も何種類かありますが、大磯砂と書かれたものが比較的安価で良いかと思います。
なぜ砂利が必要かといいますと以前「金魚ブログ」でも書きましたが、出来る限り自然の環境を水槽内に再現する事で魚や水草が生き生きと育つからです。
砂利も水洗いをよくします。すると濁ったあくが出てきますのでそれがなくなるまでよく洗います。
カルキを抜いた水を用意します。水を煮沸、もしくはポットのお湯を冷やす。
または、面倒であれば、カルキ抜きを水に入れてカルキを除去します。
カルキは魚や水草にとって有害ですので、必ずカルキを除去してください。
水槽を平坦で安全な場所(水槽台)に置きます。
砂利を底に敷き詰めます。このとき手前を薄く奥を厚く砂利を敷くと立体感がでます。(あくまで好みです。)
次にフィルターと蛍光灯をセットするんですが、セット物のフィルターは、ほとんどが上部フィルター、もしくは壁掛け式フィルターなので、説明書通りにセットします。蛍光灯も同様です。また、ヒーターの電源も入れておきます。蛍光灯は消したままでいいです。
ついに水を水槽一杯に水を入れます。そしてフィルターの電源も入れます。(後、エアーレーションと言って水のなかに酸素を送り込む装置があるんですが、魚をたくさん入れる場合は必要です。少なくても入れた方がいいです。)
この状態でできれば、1週間そのままにしておきます。
魚や水草も入れず空のまま1週間待つ??と思われる方もいると思いますが、
実はちゃんと理由があります。
・水をフィルターを通して循環させる事で水の中の細かな不純物をフィルターで取り除く。
・バクテリアと言って水の汚れの原因物質をたべる微生物をフィルターに定着(住まわせる)させる作業を行います。
バクテリアは空気中にいますので、自然と定着する環境を作るようにします。
また、こうする事によって魚が水にすぐに慣れるような環境作りも同時に行っている訳です。ホームセンターで売っている熱帯魚の住んでいる水と準備した水とは環境が違うので、出来る限り魚に負担をかけさせないようにします。
それと、器具に不具合がないかもチェックできます。
(以前、時間がなく急いで水槽をセットして魚を入れたんですが、
ヒーターが不具合で自分がいてない間、水が沸騰し
魚が全滅したことがあり本当に魚に残酷な事をしてしまいました。)
ヒーターについてなんですが、
セット物に入っているヒーターは温度調節機能付きヒーターもしくは
自動的に約25℃くらいになるオートヒーターのどちらかがついてるかと思いますが、
熱帯魚なので、寒さに弱いのです。それでヒーターを入れます。
次にこれは自分のやり方なので、参考程度にとどめて欲しいのですが、先ほど上記で書いた水を作る時にカルキを除去するのと同時に私は水の中に麦販石溶液というものを入れていました。
麦飯石とは水中の有害物質を吸着する石で、それが麦飯石と言います。
その石をものすごく砕いて砕いて微粒子にした液体のものが売っていますのでそれを水の中に入れます。
凄く白くにごりますが、徐々に白さがとれて、透明になります。白さが早くとれればとれるほど、水が綺麗だという目安になります。魚には無害なので、魚がいつもより元気が無い時もこの溶液を少量入れると元気になっていました。
麦飯石に関しては全く効果がないのでデタラメだという方も結構いらっしゃるかと思いますが、
私の経験上これが、私にとっては効果がありました。
水草は3〜4日経ったあたりに入れます。
水草も色々種類があって迷うと思いますがホームセンターで売られている水草はほとんど丈夫なものなので、
どれを選んでもいいと思いますが、私がよく入れてた水草を紹介します。
レッドルドウィジア
ハイグロフィラ
アマゾンソード
ウィステリア
大体これらの水草を良く使っていました。みなさんも、好みの水草を入れて下さい。
<完成編>
いよいよ魚を入れるんですが、ホームセンターに置いている魚も同じくほとんど丈夫なので、どれをいれてもらっても大丈夫かと思います。
魚を買ってきたら、袋ごと水槽に30分ほどつけておきます。水温にならすためです。
次に水槽の水を少しずつ袋の中に入れます。これは魚に水槽の水に慣れさすためです。しばらくそのまま約15分ぐらいしてから、魚を水槽に入れます。
そのとき、袋に入っている水を半分ほど入れます。そうすることで、袋に入っている水の中にバクテリアがたくさんいるので、バクテリアが早く水槽に定着しやすくなります。
ただ、注意して欲しいのが、ホームセンターで売られている魚の水槽をよく見て欲しいのです。いつ行っても透明で綺麗であれば、
手入れも行き届いて水質も良いと思いますが、水が濁っていたり、こけが生えていたりしているところでは、熱帯魚そのものを買うのを避けて専門店で購入した方がいいです。
買う場所がホームセンターしか無い場合は新しくセットした水槽に魚だけ投入して、袋の水は混ぜないほうがいいです。
ところで私がよく買っていた熱帯魚はこれです
カージナルテトラ
<魚を入れる数>
30cm水槽・・・2〜3匹 45cm水槽・・・3〜5匹 60cm水槽 5〜10匹 を目安にしてください。あまりにも少ないと思われるでしょうが、魚をたくさん入れるとそれだけ個々の魚の泳ぐスペースも狭くなりストレスになります。満員電車を想像していただいたら良いと思います。
<ヒーターのワット数>
30cm水槽・・・20〜40w
45cm水槽・・・60〜100w
60cm水槽・・・100〜200wを目安にしてください。(セット物水槽に付属してない場合)
<水質調整剤>
先ほど書いた麦飯石溶液のみで私はやっていました。水を綺麗にするバクテリアもあるんですが、私の場合それを入れる事で逆に水を汚してしまった経緯があり使わないようになりました。(バクテリアも生き物なので、糞や死んでしまったりすると水が汚れてきます。)
カルキ抜きはテトラ社のコントラコロラインが一番即効性があってよく使ってました。
えさはテトラ社のテトラフィンを使ってました。フレーク状で魚に朝と晩2回ひとつまみあげていました。あげすぎるとお腹が一杯になった魚は当然えさを食べません。するとその食べ残しで水がすぐ汚れてしまうので、少し少なめにあげてあげたほうがいいです。
水が白くなる原因は魚のおしっこや糞、食べ残しによる雑菌やアンモニアです。それを食べてくれるのがバクテリアなのでバクテリア溶液が売っているんですが、入れすぎると私と同じように逆効果なので、入れるのであれば、要量を守って入れてください。また、エアーレーションを入れる事で、酸素不足解消はもちろんバクテリアの繁殖も多くなります。
<水草>
以前にも書きましたが、水草は水をきれいにして酸素を出し、魚のベッドや隠れ場所になったり非常に重要な役割をしますので、ぜひとも入れて下さい。
蛍光灯は太陽の光の役割をしていますので、夜遅くまで付けていると水草が酸素を出すために一生懸命光合成をしすぎて、疲れてダメになるので、夜は消してください。同じく魚も疲れてしまいます。
<病気について>
はじめての金魚の飼育を参考にしてください。転覆病(ひっくり返る病気)意外は共通してます。
<水換え>
どうしても、水が濁ってきたという場合は水替えが必要ですが、全部水を入れ替えると魚に大きなダメージを与えますので、水槽の三分の一ぐらいを捨てて、新しい水を入れて、を数日おきに行うと水が綺麗になっていきます。その時は麦飯石溶液も忘れないように!!
最後に熱帯魚飼育に関して非常に詳しく分かりやすいサイトがあったので、これから始められる方や、熱帯魚飼育に関して困ってる方はここのサイトは本当に役立つと思いますので、ご覧になってください。
熱帯魚も生き物ですので、私のような自分の都合で水槽をセットしたりしないよう、じっくり焦らず楽しんでください。
今回もありがとうございます。